彼女は幸せで輝いていた。本当にまぶしいくらいに
美しかった。
幸せが満ちあふれていた。
そんな彼女を見て、嬉しく思い、何故か泣けてきた。

自分には多分もう、こない輝き。
愛する人とめぐりあい、愛しあって、そして共に生きて
いけること。
それがどれだけ、人生において大事なことか考えさせら
れる。
どうか幸せになって下さい、と心からそう思い、涙が出
てしまった。

一瞬、あの場に自分とAがいることを重ねてしまった。
絶対にありえないこと。
そんなことを一瞬でも夢見た自分の愚かさを呪う。
まだ忘れられない。どうしても手に入れたかっった彼。
遠距離のTを裏切ってまでも一緒にいたかった男。
Aを思い続けている以上、私には幸せは来ない。
あの男を忘れない限り。

私が鬱になり、それでもAにのめり込んでいる時、
Tは自分の教え子と浮気をした。
別れようと思った。
でもTは泣いて懇願した。許して欲しいと。
でも私も浮気をしていたのだから同罪だ。
それで彼を責め切ることができず、度重なる懇願と謝罪に
つい、別れに踏み切れず、今は離婚調停中のような状況だ。

そんな状況なのに、まだ私はAを思っている。
今日、それを改めて思った。

あの輝きの場に一緒にいられたら。
一瞬の夢。
はかない夢。
かなわない夢。
夢ならさっさとあきらめてしまえばいいのに。

忘れてしまえればいいのに。

クリスマスは嫌いだ。
彼からもらったクリスマスプレゼントは、全部まだ身につ
けている。
誕生日プレゼントもそうだ。

今年は本当に独りなんだと思うと切なくなる。

早く、忘れてしまいたい。

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