母の遺伝子

2004年12月10日 日常
減薬に入ってから睡眠が悪くなった。寝る時間が遅く
なった。
また些細な事で身体が反応するようになった。

母娘は性質が似る、というけど、今日つくづくそれを
思い知らされた。
母は専業主婦で、昭和一ケタの亭主関白の鏡のような
父につれそって4人の子供を育ててきた。気遣いが良
く、明るく愛想のいい母。でもいつも余計なことまで
かぶって、それを独りで背負い込んで苦しんでしまう
性格。悪く言えば八方美人。そして、何かあると自分
が悪いと、自分を責める人。

私も八方美人で自責感の強い人間。

今日、負のスパイラルに入っている母を結果的に追い
込んでしまい、追い込んだ私がまた落込んで発作を起
こすという、負の連鎖を起こしてしまった。
母の遺伝子。受け継いだ私は鬱という形で逃げている。
母は逃げられない。
だから私はもっと母にやさしくしてあげなくてはいけない。
心配をかけてはいけないのだ。
母が負のスパイラルに落ちたのは私が落ちたのが発端。
だからいけないのは私。
母は母で私を落込ませた事でパニックを起こす。
なんという負の連鎖。

お互い冷静になって話し合って、問題は解決した。
ものすごく疲労した。
何故、私が母のカウンセリングをしなくてはいけないのだ。
でも、苦しんでいることがわかるから、手を差し伸べてし
まう。

元凶は私だから。
鬱の私がいけないのだから。

でも、頭に電流を走らせながら母をなだめるのは辛かった。
どうしたら母を楽にしてあげられるのだろう。
少なくとも私がまともになることは必須だろう。
道はまだ遠い、というのに。

一体、どうすれば誰も苦しまずにすむのか。

元凶は消え去ればいいのだろうか?

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