私は鬱病です。それで何か？

今日は最悪だった。出勤前のむかつきをデパスで、
と思ったがバスの中でも吐き気が襲う。胸の中を
かきまわる虫。
デパスよ、効いてくれ、と願うようにバス停を降りる。
でも動機も吐き気も治まらない。
深呼吸しながら職場に入るが状態は変わらず。
すぐ起動したパソコンを前にログインもできずに呆然
とする。
耐えられず、トイレに行って10分くらい腹式呼吸を
するが、頭はガンガンするし、胸の虫は治まらない。
震える胸で、上司と打ち合わせをする。

帰りたかった。
ここまでひどいのは、休職明けの出勤時時以来だ。
コーヒーを飲む。
単純な打ち込み作業をする。
そうこうするうちに胸の虫は治まってきた。
でも、すごい疲労感。
上司に「よれよれじゃん」って言われた。
涙も出てきた。誰にもわからないように、こぼす。

いったい、なんのために私は泣いている。
泣くために仕事をしているわけじゃない。
なんでこんなに辛いのかわからなくなってきた。
やっぱりすぐにでも仕事を辞めるべきなのだろうか。

もう一つわかったこと。
父は私の鬱を恥と感じている、ということ。
近所の父の行きつけの居酒屋にも行くなと言われた。
正月の親戚の顔合わせで、激痩せした私を見た親戚
が、私が何か悪い病にかかっているのではないかと、
他の親戚を巻き込んで言ってきたらしい。
父にとっては、今痩せ衰えた私は世間にも、身内に
もさらしたくない恥なのだ。
外に私の姿をさらすな、と言われた。
まともになったら外に出してやる、と。

鬱は恥なのか？
私が鬱だって、別に身内に言ったってかまわないと、
言ったらとんでもない、という反応だった。
だからわかった。
父にはこの病は理解されていないこと、恥に思われ
ていること。
兄貴も同じ病にかかっていたというのに。
どうしてわかってくれないんだろう。
恥、と思われることが一番くやしい。

私は堂々と、言おう。
「私は鬱病です。それで何か？」って。